第35回蛇笏賞受賞!
八月の窓の辺にまた象が来る
激しい気性を秘めながらも、悠然と来て悠然と去る象への愛惜。過去10年間に発表した句の中から301句を自選。第35回蛇笏賞受賞作品。角川書店2000年刊の新装版。
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句集『象』は、私の第六句集です。
いままでの句集のうち『半島』『夏月集』と書き下ろしがつづきましたので、既発表の句をまとめておきたく、平成元年からほぼ十年間に所属誌や総合俳誌に発表しました句の中から、三〇一句を自選し、本集といたしました。
『象』とういう集名は、
<八月の窓の辺にまた象が来る>
ほか、いくつかの象の句によるものです。激しい気性を秘めながらも、悠然と来て悠然と去る象への愛惜を、ここにとどめました。
著者(あとがきより)
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意にかなう酒ありにけり春の雨
夏はじめ五臓六腑を水平に
かの象の戻らぬ道の日雷
折鶴の多面多角に夏の月
八月の窓辺に象の微笑かな
秋の風低くくること語り継ぐ
旅おえてまた梟に近く寝る
装丁・山崎登 四六判並製ソフトカバー装 170頁
○著者略歴
昭和10年10月15日、山口県徳山市生まれ。昭和28年、「獅林」の遠山麦浪の手解きで俳句をはじめ、のちに「獅林」に拠り、麦浪の後継者前田正治に師事。昭和45年に創刊された「草苑」に拠り、桂信子に師事。同誌同人。昭和56年から平成11年まで「未定」同人。平成12年より現代俳句協会副会長。昭和57年、第二十九回現代俳句協会賞を受賞