第16回俳人協会賞新人賞受賞! 常識を破り、予定観念をくつがえして、現実の中に超現実を見る。これが「詩」というものである。 いのえかつこさんの俳句が、その最初期から「詩」を獲得して、私を驚かせたのも、何かこの人の性情資質の中に、いわば無邪気さに自分をたやすく還元できる、そんな能力がひそんでいたのではないか、と思わせる節がある。上田五千石 等分のキャベツに今日と明日が出来 あまりにも澄みゐて水のなき如し 雲中を振りゆく如し花の坂 恋の字の心のやうに火を埋む